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セガサターンを掘り起こし、何時までも愛でるサイト。
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かつて、アーケードゲーム専門誌として『ゲーメスト』という雑誌があった。
随一の存在だったこともあり、様々な話題とネタをつくりだしていった。

伸びる売上げに伴い、様々なジャンルに挑戦していく・・・。
「コミックゲーメスト」
「ゲーメストEX」

勢いはまさに留まることを知らず。

格闘ゲームがアーケードの主流だったこともあり、ついにコンシューマーソフトの開発に参加することに。


『速攻生徒会 SonicCouncil』




題材は、「コミックゲーメスト」の後期看板作品『速攻生徒会』です。
作者の小川雅史先生は、後に「月刊アフタヌーン」で『風林火嶄』等を連載しますが・・・今は何してるんでしょうか。

『バスタード』の萩原一至先生一派にいるようですが・・・話が逸れましたね。


【ストーリー】
講談社アフタヌーンKC全3巻を、まず読んでください。
ゲーメストコミックスだと全2巻(未完)なので、捨て置きましょう。

宇宙から幼女2人を連れた番長がやってきました。

宣戦布告。

やんのか、おらぁ!

簡単に言うと、こういう話なのですが・・・登場人物の相関図とかわからないと、説明にも困るのです。
キャラ付けとかも、知らない人から見たら、わかりにくいと思います。


【インターフェイス】
流石に当時の流行の真っ直中にあった格闘ゲームを、最先端で追っていたゲーメスト監修だけあって、悪くはありません。
オリジナル格闘にしては珍しく、キャラの通常攻撃が6ボタン強中弱なので、サターンパッドの素晴らしさがわかりますよ。
ただ、超必殺技がコマンド+同時押しなので、私はスティックをつかってますけどね。


【キャラクター】

キャラ付けに、武将+声優というネタを原作で使われています。

本多愛 (本多忠勝/折笠愛)
榊原優子 (榊原康政/水谷優子)
井伊みか (井伊直政/かないみか)
酒井綾 (酒井忠次/久川綾)
服部菜桜子 (服部半蔵/松井菜桜子)
石田保典 (石田三成/松本保典)
加藤哲章 (加藤清正/玄田哲章)
真田梨香 (真田幸村/松本梨香)
後藤久美子 (後藤又兵衛/渡辺久美子)
柴田明夫 (柴田勝家/大塚明夫)

全員、アクが強すぎるほどのキャラ達なので、本当に漫画版を読んでからオススメいたしますわ。
私の友人で、主人公なのに火を噴いてるんだけど?と聞いてきたこともありましたっけ・・・。


【システム】

カプコン系格闘がはやったせいか、6ボタンチェーンコンボ(ソニックコンボ)を採用してます。
これに、ダッシュチェーンコンボと空中チェーンもあります。
しかも、バウンドコンボや空中追撃など、本当に「攻めゲー」と化してます。
ガードキャンセル(ソニックシフト)とかはあるけどね。

それともう一つ。
2D格闘ゲームでは初の試みだったと思われる、超必殺技から超必殺技に繋げられるという、「超キャンセル」というものがあります。

私の記憶が正しければ、アリカの『ストリートファイターEX』(PSorAC)が最初で、2D格闘で使われたことは、この作品が最初じゃないでしょうか?
このゲーム、全ての行動で必殺ゲージが貯まるため、簡単コンボで3割・・・という状況が多々です。

飛び道具で飛ばして、対空技で落す・・・ということをやるなら、このゲームは全くオススメできません。
完全なるコンボゲームなので、コレクター以外の格闘ゲー初心者は一旦控えておくことをオススメします。


《私見》
当時は私もゲーメスト愛読者+サターン星人だったので、勿論発売日に買いましたね。
確かに通常技などにドット絵の使い回しが目立ちますが、それでも良くできた作品だと思います。
たぶん、コンシューマー完全オリジナル作品では、この作品とPS版初代『ギルティギア』ぐらいじゃないでしょうか?

作者との確執があったらしく、かなりの技(通常、必殺技共に)が削除されたそうです。
必殺技が各キャラ2~3個しかなかったのは、たぶんそのせいでしょう。
実際、原作がある以上はキャラゲーなので、その点はしょうがなかったとは思いますが・・・キャラデザだけお願いして、普通のオリジナル格闘にしてたら・・・いや、そうしたら売れなくなっちゃうか?

それでも、当時の格闘ゲームブームに乗っかった人なら、なかなかオススメしておきますよ。



タイトル:速攻生徒会 SonicCouncil
対応機種:セガサターン
メーカー:バンプレスト
ジャンル:対戦格闘
発売日:1998年1月29日
価格:6800円
入手難易度:難
懐古的価値:★★★★☆
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